片付ける時

スタッフのMです。
思うこと綴ります。


先日講座でやった「デモーニッシュ・カラー」の片付け。
片付けようとして、やっぱり止まって。
椅子に座って、結局しばらく眺めてしまう。
仕事せんかーい。ともう一人の自分が声をあげる。わかっとるがな。
片付ける時は、割り切れない思いがいつもやってくる。
こんなものに付き合っていたら社会ではやってゆけないんでしょうけど。
でもよ、そんな社会ならつぶれしまえばええ、とか反抗的な自分。

あれほど水々しかった彼らの作品。
あの時動いて流れていた騒がしかった空気が
嘘のようにもう今は静かで。
今の私は耳そのもので、
どんな小虫のささいな羽の音でも、気づけるのかもしれないけど。

目の前に広がる彼らの作品は、花粉のような、固形物のような、
あの時の生きて浮かんで流れていたものが、
着地して汚れたものになった気がして。
しみじみ、これが現実だよな、とか
意味のわからないことで納得してしまう自分がいたりする。

片付ける時は彼らを思う。
彼らは今、どんな心を使っているのだろうな、と。
私は今、サボっていますよ、と。