たなごころ掌

思うこと。

外から眺めているだけじゃ、身につかない。
自分の掌で、色を握って、
なんどもなんども塗り重ねてみたり、眺めてみたりする。
それには時間がかかるし、エネルギーもいる。

ああ、無駄な時間やんな。
外からみたら、なんて無駄な時間なんや。
お腹が満たされるわけじゃないし、お金にはならないし、
評価されるものでもないし、
目に見えた何かを手にするわけじゃない。

でも、実は宝もんがあるんやないか。
無駄な時間にこそ。
そんな時間から、たいていのことが作られていくのではないか。




色のほんとのことを知るには、
そういう時間が、必要です。きっと。
焦ってはならんのです。と自分に言い聞かせ。
日々を過ごすように、一歩一歩。
みんなのにぎる掌をみて、一歩一歩。