所長のつぶやき



一般社団法人化に伴い、やるべきことをやってゆきたいと思うのだけれど、


まずは社会への色彩心理学療法士の普及だと考えている。

人は、自然との共生度合いが、色彩の扱い方に現れてくる。
自然とともにいきている国は、色彩の扱い方が優しい。
日本は特に、自然と共生する姿勢を持っていたにも関わらず、
急速な近代化によってそれを損なってもきた。
でも、天照大神のような女神が、太陽神である国は多くはない。
それは日本のもつ自我が、あまねく様々な自然のふるまいを受け止めるために、待ったり抱えたりできる姿勢を持っていた証である。

色彩心理学を学んでいると、自然という大きな辞書を読んでいることに気づく。
読んでも読んでも尽きないし、読めているかどうかもわからないこともあるし、
これ以上近づいてはいけない気配を感じることもある。
でも、間違いなく色彩には自然の摂理が含まれているし、
色彩を扱う人たちは、心の自然治癒力のようなものを回復し、高めていると感じる。
それは色彩と人間の心に働くイメージが密接に関わるからだ。
だからこそ、色彩は心理学で扱わなければならないと思う。

日本色彩心理学研究所は15年目に入る。
15年間学びたい人たちを見てきたし、日本の色彩事情の中にあったが、
色彩に何かがあると確信する人たちほど、ことばを持つことが難しい。
これらは両立しがたいものであるからだ。
でも、伝えるためには、言葉をもつことが大切だし、
それが現代人のもつ、社会のもつこころの課題へ取り組むことになる。
そのことのためにこの研究所は動いていきたいと思う。

誰もが気軽に触れられる色彩活動をもって、人を元気にすることができる。
これを仕事とする人たち、童の心を大切にする人たちとともに
やってゆきたいと思う。
そのためにはこれを読んで興味をもってくれるみなさんの力が必要です。

色彩心理学療法士になって色彩で日本を元気づけませんか?