2月の色彩。インディアンイエローを選びました。
冬も本番になって、暖かい色が恋しくなってきた。
この色の歴史は、謎に包まれている。
今のように人工の合成顔料がない時代には、天然の素材で色を作っていたわけだが、
インディアン・イエローは、その時代に重宝された色の1つ。
「太陽」や「灯り」などを描く際に、
少し翳りを含んだ、暗がりの灯りや輝きまでを表現でき、
光の色に奥行きと質感を与えるものとして、
当時より表現者たちには好まれて使われていたそうだ。
話題となったのは、この顔料の作り方のこと。
インドのベンガルという土地で、マンゴーの葉と水のみを食べさせられた牛の尿から
この顔料が作られているということ。
そしてその役目をおった牛たちは、過度の栄養失調になり、短命だったそうだ。
それが話題になってから、この色は動物愛護の観点からも、市場で禁止されたという背景がある。
今では、この色を合成顔料で再現することが可能になった。
これが本当の話であるなら、
それほどまでして顔料を造る、当時の渇望のことを考えずにいられなかった。
困窮する生活の中で芸術をとりいれようとうすること。
生を表現する渇望があったこと。
この色の歴史に、間違いや正しいなんて言うことはできないが、
色彩で絵を描き、表現することが、
彼らにとって希望やカタルシスであったことは、わかる。
1つの生命によせて、黄色い尿を洗練させ、乾燥させる手間を惜しまず、
顔料を手にし、それを使っていたその当時の魂のようなものの希求しているものを
表現していたのだろうと思う。
この2020年2月という月に、どうしてこの色を選んだのだろう。
私の魂にも、狂おしく希求するものがあるのだろうか。
冬も本番になって、暖かい色が恋しくなってきた。
この色の歴史は、謎に包まれている。
今のように人工の合成顔料がない時代には、天然の素材で色を作っていたわけだが、
インディアン・イエローは、その時代に重宝された色の1つ。
「太陽」や「灯り」などを描く際に、
少し翳りを含んだ、暗がりの灯りや輝きまでを表現でき、
光の色に奥行きと質感を与えるものとして、
当時より表現者たちには好まれて使われていたそうだ。
話題となったのは、この顔料の作り方のこと。
インドのベンガルという土地で、マンゴーの葉と水のみを食べさせられた牛の尿から
この顔料が作られているということ。
そしてその役目をおった牛たちは、過度の栄養失調になり、短命だったそうだ。
それが話題になってから、この色は動物愛護の観点からも、市場で禁止されたという背景がある。
今では、この色を合成顔料で再現することが可能になった。
これが本当の話であるなら、
それほどまでして顔料を造る、当時の渇望のことを考えずにいられなかった。
困窮する生活の中で芸術をとりいれようとうすること。
生を表現する渇望があったこと。
この色の歴史に、間違いや正しいなんて言うことはできないが、
色彩で絵を描き、表現することが、
彼らにとって希望やカタルシスであったことは、わかる。
1つの生命によせて、黄色い尿を洗練させ、乾燥させる手間を惜しまず、
顔料を手にし、それを使っていたその当時の魂のようなものの希求しているものを
表現していたのだろうと思う。
この2020年2月という月に、どうしてこの色を選んだのだろう。
私の魂にも、狂おしく希求するものがあるのだろうか。