ケーススタディと諸々



今日はH先生とともに、大学の生徒たちが授業内で作成したものを
見返す勉強会を行った。

色も形もそこに含まれる物語もどれも興味深く、
一人の作品にはその人の心の今のドラマが示されていることがわかる。
それは動いている。
たとえ停滞しているように見えたとしても
音もなく静かに動いている。
変化しない生命など1つもない、と言わんばかりに。
主人公は自分自身だと考えたとき、
その物語はやっぱり綺麗事だけでは抑揚も面白みもなくて、
悪者がいたり、事件があったり、悩みがあったりして
それなりに翳ったりくもったりする。
だからこそダイナミックな展開があったり、
ドラマティックなことがあったりなかったりもする。

悩みや葛藤が僕らの生きる道を形成してくれている。
悩みや葛藤が僕らが目指す方向性を決めてくれている。
それらは厄介なのに原動力になってしまえる。

ケースを1つずつ追いかけながら、
生徒1人1人の生きることを、
社会に出て行く彼らのことを、
これから起こるだろういろいろな出来事を、
思い浮かべている時間だった。

今朝散歩したとき、海が青緑色に輝いていて、
陽光の差し方が、あまりに美しく、
その光の中から影の方へと、
魚の大群が泳いで入っていったのを
立ち尽くして見入ってしまった。