徒然日記

年末に毒をはいておきたくなるのは何故だろう。

年が変わるとは、なんと不思議なことだ。
何者かわからない大きなものが決めた周期に、私たちはすでに呑み込まれている。
その懐からは出れはしないし、もうそれが当然のことになっている。
体にも心にもその周期は宿っているわけだから、もう抗う理由もないんやけれど。

大晦日。
今日だけならどんな悪いことを口にしたって、許されるんじゃないか?と思えてしまう。
全てリセットできてしまうのではないか?といういらぬ錯覚。
今までの悪い自分も、汚くて、醜い自分も、
もしかしたら2018年になれば、
清く、優しく、美しくなっているのではないか?という、いらぬ錯覚。
なるわけあるかあほ、と頭では思うけど。ひょっとしたら。といういらぬ夢を見てしまう。

それが、よくよく思ってみると、
そんなに清く優しく美しく、なりたいと思っていない、というのがまた問題。
だからといって汚く冷たく醜くなりたいかというとそれも嫌かもしれんもんで。

結局、去年のものも自分の諸々も、
全部ずるずると引き連れて新しい年に持ち越して行くという、
しまりのない年越しやけれど、
これで新年ということで、ええんやんな。

誰かえらい人に、「それで新年、ええのですよ」と言われてもみたい。
それはそれで「あかんやろそれ!」と突っ込むかもしれんけど。

「新しくしたい」という、気持ちにおいても物理的なものにおいても
節目のようなものと葛藤させられるということで、これは良しなのかもしれないな。