紫の授業風景から






紫を作ってわかることは、紫ほど幅が広いものはない。

喜怒哀楽だけでなく、闇側からやってきた翳りの深さからやってくる表情がある。
それは黄にも橙にも赤にも出せない表情で。
もし、自分がいろんな感情に開かれたとするなら、こんな紫のような表情もできるのかもしれない。
にしても私の中に、その表情を生み出す素のようなものがないことには始まらない。
紫はどれだけのことを受け止めてきたというのだろう。

まるで紫は名女優のようだ。と私は感じた。