2019年1月25日金曜日

五輪コアグラフィックスの取材

昨年8月に発表された、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)の大会ルックや開催都市の装飾に使用されるデザインのベースとなる「コアグラフィックス」の色とその印象や心の動きに関して、デイリースポーツ株式会社より取材を受けました。



▶︎五輪デザインベース、「コアグラフィックスの発表について」

取材を受けた色彩は、コアグラフィックスのカラーパレット5色です。

(1)「藍(あい)」
日本人に古くから親しまれてきた青色です。世界でも日本を表す色として広く知られ、大会エンブレムの色も藍色のひとつです。
(2)「紅(くれない)」
赤色は古来より祝事などでよく使われ、日本を象徴する色です。
(3)「桜(さくら)」
平安時代から日本人に広く親しまれているだけでなく、世界の人々からも知られている桜の花の色です。
(4)「藤(ふじ)」
枕草子に登場するなど、古来より日本の美しい花として知られる藤の花の紫色です。
(5)「松葉(まつば)」
枕草子に登場する縁起が良い樹として祝事に用いられる松の葉の色です。

特に「藍色」については、エンブレムでもベースカラーとなっている日本古来の色彩であり、この色彩を語ることが、天照大神を祀る日本を語ることにもなるのだろうと感じました。

このように、カラーパレットを眺めると、日本という国がいかに四季折々を通りながら侘び寂びと表現されるような自然の往来する色の移り変わりを、繊細に捉えていただろうことや、自然と共生する心のようなものを感じさせられました。
日本であるからこそ、奏でられる色彩であり、その深さや凛とした重力のある佇まいに、強さや芯のようなものを感じざるを得ません。

国ごとにカラーパレットの変化が起こり、国としてはどんな心の動きがここに込められていくのか、そして、人類に共通のこととしてはどんな心の動きがここにみられるのか、その謎に迫るには、あまりに限りある時間で、言葉で、対応させていただきました。

また公開講座などにおいて、日本の色彩のと心について、色彩心理学的観点より発信できる機会に努めたいと思います。