何かに見えるとき


何かに見えるとき、私の心はぐらっと動く。
今までなににも見えなくて、なんとなく揺らいでいたものが、
形を感じて、何かのイメージと呼応したとき、
私の心は、迷うように動く。
そのことを受け入れられるのか、受け入れられないのか。
イメージから出た、細い糸を辿っていく。

言葉を重ねることなんて諦めてしまえば簡単なことかもしれない。
でも、そうやってどんどんそのものから離れてしまう。
役に立たない、と諦めて、今まで切り捨ててきたなら、
もう少しほんとうの自分が感じることとと、
戯れてあげようと思う。

私を立たせたい、私を生きたい、ブレない私を育てたい、
そう思うなら、
何かに見えるとき、それを素直に味わおうと思う。
それがいいものでも悪いものでも。私なのだから。