色は正直だ


何度作っても、くすんだ色にしかならない時があって、
気持ちは晴れやかにいるべきだし、
脇目も振らず、進まねばならない時だと分かるけど、
それでもそんな理想的に、作れない時がある。

ぼんやりと陰が広がり、一体になるような色をみて、
気持ちがそこに落ち着いた。
窪みのようなものがあって、そこに入り込んで、
自分の世界に閉じこもる。

人間はほんと、
矛盾したものを与えられたもんだ。
葛藤する心には
怖いくらいの宇宙がある。