11月の色:ミモザ

ミモザ(mimosa)は、植物の名称でもあり、この植物はアカシアの一種。
ぱっと目をひく明るい黄色の花が集まって咲くことから、この色名がついたという。
ミモザの最大の特徴は、葉が大変敏感で、すこし触れるだけで折り畳んでしまう。




やや大きさのあるユニークな葉。


触れて内側に折りたたまれた葉は、数分後にまた開く。
それがまるでパントマイムのようだということで、フランス語でパントマイムはmimeといい、この連想からミモザ「mimosa」の名前がついたという説もある。

ぱっと明るい気持ちにさせてくれるようなミモザ色。
子どものような無邪気さと、触れられることに対する繊細さは、
翳りをもたない純粋な黄色に現れているように感じる。

まるで、全身で、「光の子ども」を表しているような色だ。
いつまでもこんな純粋な気持ちを失いたくない、と思わせてくれる色だ。
生きていれば、それだけではいかず、濁っていき、深く渋い色合いになっていくけれど。
なればなるほど、この色を見ていたくなる。