色彩心理学療法「粘土での造形」の体験レポート


なんて面白くて、恥ずかしいんだ。

先日行われた色彩心理学療法「粘土での造形」の体験レポートです。
参加者の方々の作品が、その人と結びついていて楽しかった。
なんだか元気がでました。笑ったり感慨深かったり。
物語ることは、心を回復させるんだなと実感。





これは、私(スタッフM)が作った「まゆ吉」という生き物です。
なんで、「まゆ吉」かというと、
眉毛がね、一本眉なんですよ。
どうしてもそのイメージが離れなくて、
名前を「まゆ吉」にしました。

与えられたテーマにそって、何も思いつかないから
粘土をただ指で練っていたら、甲羅のようなものができ、
リクガメが好きな私は、そこから亀っぽさにまっしぐらでした。
手にまかせて作ったような体験ができました。

大部分が仕上がってきて、無表情なのが気に食わなくなりました。
目とか入れてみたけど、どうにも困った表情になって、やめました。
眉を入れたら、一本眉になって、これだ!と思ってしまって。
名前も「まゆ吉」。

対話の際に、「一本眉」のイメージを聞かれました。
「野生的、野暮、一本気、貫くようなイメージ、周りが気にならない、ネイティブ、」
と次々に出てきました。
それが、亀のような生き物として現れたんだな、と。
マイペースで、1つ1つしかできません。うさぎではありません。
私はいつからかこの亀のような部分を、生きるのに都合が悪くなって
閉じたかもしれない、と思い当たりました。
でも、このまゆ吉が、自分の中にいるのがわかります。

そして、「尻尾」のことも聞かれました。
「尻尾」はなかなか尖っています。
バシっと攻撃することがあります。
茶色い色でできています。
意味深な尻尾。

甲羅の色づきを、まゆ吉は知りません。
甲羅を見ることができませんから。
甲羅は成長度合いとともに、1つずつ色づいているのかもしれません。

まだまだ語り足りません。
なんて面白く、恥ずかしいんだ。
私の知らなかった、でも奥底で続いていた私を、見つけるような時間でした。

体験レポートでした。