私の木、語られる時。

木を描く時間は、その人にとって、天と地と繋がるような時間で、
なにものも邪魔できない時間だと感じる。



色と形と動きが、その人の描きたいものとぴったりとしているときの
人の描き姿は、ほんとうに美しいなと思う。
あと、「私の木」を見つけている人が、
「私の木」を語り出すときの様子も、ほんとうに美しいなと思う。


どうしてもこの木になって。
その理由は、言葉では届かないところにあって。
私の中にあるものが、この木に込められていくのが分かる。


それはどんな木でも大切なもので、
必ず何かの前提となっている、その一瞬を切りとったもので、
静かに語られる時を、待つ価値があることだと思います。

だから、待ちます。