気まま日記


たとえ訥々した語りであっても。
表現し合い、その人ともう一度出会おうと思う。
そんな熱を帯びた場は、いいなと思う。
誰に認められなくとも。
自分を表したい、と思う自分を、
まず認めたいと思う。




人は誰でも、
誰かを悲しませないように生きていた時があると思う。
そんな時期が長い人ほど
自分の生を求める力が強いだろうと思う。

ゲーテは、「自然の人」で、
シラーは、「自然を強く求めた人」だと言われている。
シラーには損なわれている自然があり、
だからこそ強く自然を求めることができた。
この2人によって、自然の本質への研究は躍進的に進んだ。
それは形態学にも色彩論にも深く根付いた。

自分以外の誰かを生きる痛みを知っている人は、
その人に流れる色の歴史を、深く知ることができる。

どんな人生も、正解も不正解もない。
終わる瞬間まで何も言えない。
いや、終わった瞬間にでも、そこから始まって、
心で会い続けるから、正解も不正解もまた分からないままだ。
ただ、生き様は、残る。