資格運営の中枢


色彩心理学療法士資格運営の中枢部が動き始めている。
こうやって人知れず、ひとりひとりが準備をして、事が回ってゆく。
私はそんな彼らを見守る立場の人間だ。
思うことは巡るし、言わないこともだんだん多くなってきた。
ひとりひとりを知れていくと、言わないでいいことが多くなるのかもしれない。




もともと大きなことをしたいわけじゃなくて、
少しだけ、皆が自分自身に立ち返る時間が要るんじゃないか。と思ってきた。
私たちひとりひとりが今一歩、心を通わせあうことが、
まずは最優先なことではないか。と。
資格者たちを見ているとそう思う。
きっと私がもっともそれが必要なんやろけど。


色をとおして関係性を回復しようと現場に立つ人間だから、
同志との関係性へと取り組み続ける。壊れそうでも、逃げずに。


「仲良くしたい」できればそうしたいけど、それだけじゃ現場は回らない。
「のんびりしたい」できればそうありたいけど、それだけじゃ現場は怖い。
心を見つめる現場は怖い。責任がそれなりにある。
私もそのことで失敗し傷つけ傷ついてきた。だからわかるし信じている。
守備範囲を守りながら展開することが、私たちが選んだ責任だ。

いつか、優雅に見える白鳥が、水下でバタバタと足掻いていた。
私たちの開く、心の自由な現場は、誰かが安全だと積み重ねてきた枠の上で成り立つことを忘れてはいけない。
すっごく楽しい色彩心理学療法の現場にも、何度も何度も検証された対話シートが我々を応援し、守ってくれているように。


なあなあでいることと、一人一人が自立的に自分で在ることとは、訳が違う。
もっと力を抜いてやったらいいのに、とあなたは言うかもしれない。
それなら外側から、あなたに合ったやり方で関わってくれればいいと思う。
力を込めて志向しなければ決まらない中枢がある。
その中枢があってこそ、外側が育まれていく。
中枢部は、外側に自由を生むために一生懸命な場所だ。
本当の意味で、おおらかな人になる道なのだろうと思う。

もし、やると決めたなら、
自分の専門家意識をもって、この場で自分を試して欲しいと願っている。


色彩は、すごい。
色彩は、そして、色彩心理学療法士は、人の心に寄り添い、「私」が「私」を生きることの大切さまでも、伝えられる力があるよ。
私は、何度でも世間にそう言い続けられる資格にしていきたい。