蕾を見つけた。
蕾を見つけると、他人事でなく感じられて、
「頑張れ。」と思ってしまう。
小学校の頃からそうで。
昔も今もやっぱり変わらない。

うわ〜っと開花している花をみて、それが自分だとは思えない。
蕾んでいて、安心しているというのもあるんだと思う。
ひらけば、そこはもう自分の色で、自分の形で、表現するしかない世界だ。

蕾がどんなことを考えているのかは、
自分と切り離せないくらいつながっている。

何をそこまでぎゅっと蕾んで。
そして、開くときはすごいんだろう。
ものすごい歪な花びらで、
ものすごい香りだったり。
いやものすごく普通に、
凛としていたり。
それを自分で見ることも、怖い。

でも、一度の人生なら、
どんな私であっても、咲こうと思う。

そして、咲いてからの物語がまだあることを、
知ってゆくんだと思う。