自然の一部


新型コロナ感染拡大で自粛生活をおくる日々、
テレビをつければ飛び込んでくる感染者数。
怖くてニュースも見たくない気持ちもわかる。
でも、あえて、見なければならない、と思っている自分がいてニュースをつける。
「このような事態に追いやったのは、私だ」とどこかで思っている節が、
私の無意識にはあるらしい。
きっとこれは外で起こっているだけではない。
私の中の小宇宙レベルでも起こってしまったんだろう。

こんな日々に「地球の空がきれいになっている」ということをニュースで見た。
それだけでけっこう泣いてしまった。
止まらない涙の中、思っている以上に、私たちはみんな傷ついているのかもしれないと思った。

色彩心理学療法士資格者対象の研修講座を、オンライン講座で始められた。
これからもっと心のバランスを、なんとか限られた日常の中で楽しくとっていけるような時間はニーズが上がるだろうと思う。
色彩は自然とのつながりを回復してくれるから、できるだけ資格者たちが、自分なりの活動をイメージできるものを送りたい。
資格者たちだけではなく、色彩のコアな学びを求める誰かに、早く届くようにしたい。

こうならなければ、オンライン講座に、手を出すことはできなかった。
手から手へ、丁寧な学びを。頑なに信じてやってきた。
オンラインでなんてできない。そう決めつけたのは誰だ。
頑なな私が閉じた。
おかげで開いた次の扉は、まだまだ苦しいけれど、新しい光だ。
これは、私たちの光だ。


きっと誰もが、もう明日も知れない命かもしれないことを感じる日々。
大切な人が、元気でいてくれることを。もう祈るしかできない。
コロナが憎い。
自然が憎い。
自然が何を考えているのか、わからない。
あの生活がどれだけありがたかったか、私たちは何度でも忘れてしまえる。
自然がどんなことを与えてくれたか、私たちは何度でも忘れてしまえる。

私も、ひどい。
自然の一部だ。